プロジェクト科目取材 ~食育と健康~
どうも、ざっきーです。
今回は、僕が取材した京田辺校地のプロジェクト科目『食育と健康』の内容を紹介したいと思います。いつもより記事が長いのですが、最後まで読んでいただけたら幸いです。
このプロジェクト科目では、主に薬膳(やくぜん)について学んでいき、それを実際のメニューとして食堂に提供したり、中学校や高校に自分たちが考えた薬膳のメニューを提案するなどして、多くの人に薬膳の効能を知ってもらうことを目的としています。
授業風景。真剣な議論が交わされていました。
みなさんは薬膳というものをご存知ですか?おそらく、言葉は耳にしたことがあるけれど、具体的にどのようなものかはよく分からないという人がほとんどではないでしょうか。
プロジェクトリーダーの白井宏忠さんは、「最初はみんな薬膳の知識はほとんど持っていなかった」とおっしゃっており、薬膳が普段の生活の中であまり馴染みのないものであることがよくわかります。
リーダーの白井さん
それでも春学期の間は授業を重ねるごとに薬膳についての知識を学んでいき、薬膳の重要性を理解してきたことが、取材をしたときに伝わってきました。
そして秋学期には実際に生協食堂の新たなメニューとして提供されるとのことです。また同志社高校にも、自分たちが考案した薬膳のメニューを提供してもらうことを計画していました。
それでは薬膳というものはどのようなものなのかを説明しましょう。
薬膳は“医食同源”という考え方がある中国医学の理論がベースになっています。病気を治すのも食事をするのも生命を養い健康を保つためでその本質は同じだということです。大まかには、漢方の知識を活かして体を健やかに保つことを目的として作る料理のことを薬膳と言います。当然、漢方薬(になる食材)を使った料理が薬膳には多いのですが、それだけではなく使われる食材が本来持っている効能を十分に引き出し、バランスの取れた食材の組み合わせによって効能をより増大させるように調理・工夫された料理の事も立派な薬膳と言えます。平たく言い換えますと、ハト麦やクコの実や金針菜(きんしんさい)などの特別な漢方食材を利用する料理だけが薬膳なのではなく、身近にある一般食材もその特性を活かして薬膳料理として用いることができるのです。
薬膳について簡単に解説しましたが、いかがでしょうか?
さて、実は薬膳が広く社会に認知される為には非常に難しい問題があるのです。
先ほど、薬膳は中国医学の理論に基づいていると解説しました。
中国医学と聞くと、何か捉えどころのない抽象的なものというイメージを持っている方が大半であると思います。しばしば中国医学(東洋医学)は西洋医学と比較されます。科学的に研究された西洋医学から見ると、中国医学の治療のメカニズムが理解できないということがよく言われています。
しかしメカニズムが把握できなくとも、現に治療効果があることは立証されています。近年になって鍼灸や漢方の重要性も認識されてきているのです。
参考:http://www.xn--ekry3qhok5sf.net
:http://www.touyouigaku.org/c/01.htm
このような中国医学に基づいている薬膳料理が、健康に良いということを漠然と知ることができても、その本質を理解してもらうには非常に困難であると思います。
この『食育と健康』のプロジェクトの中で、同志社高校に薬膳のメニューを提案し実際に高校生にむけて提供してもらうというものがありますが、高校側に提出する企画立案書の作成にかなり苦労しておられました。薬膳の効能などを体系的に分かりやすく企画書にまとめるのはとても難しいことでしょう。高校側に「薬膳料理を提供することの重要性と魅力を十分に示し、納得してもらえるかどうか」が大切ですね。
今回は、忙しい中で取材に快く応じてくださった白井宏忠さんをはじめ、プロジェクト参加者、先生、みなさん取材に御協力いただき本当にありがとうございました!
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